2020年7月16日
現在新型肺炎が怖がられている理由の一つに、初期症状が通常の風邪とかわらないため、診断が困難なことが挙げられます。
しかし、新型肺炎はウィルスを貰わなければうつりません。
現在富士市において、発熱や咳などの症状では、通常のウイルス性上気道炎、一般的な小児感染症(溶連菌・ヒトメタニューモウイルス・RSウイルス・アデノウイルス・突発性発疹・手足口病など)が圧倒的に多いのが実情です。
佐野医院では富士市医師会、富士市保健所からの情報を常に把握し、地域での感染の流行状況を常に把握しながら診察にあたっています。地域での流行が確認されていない中で、感染流行地などへの滞在歴がない方、またはそのような方と接触歴のない方が発熱したからといって、その患者様が直ちに新型肺炎に罹患している可能性は0%ではないにしろ、非常に低いと思われます。
2月以降、新型肺炎に罹患しても重症化しないためには、高血圧、糖尿病、心臓病等の基礎疾患への健康管理が重要であることが認識されてきました。
必要以上に新型肺炎を心配する余り、本来受けなければならない基礎疾患の治療、必要不可欠ななお子様の予防接種、従来の薬で治癒が得られる感染症の治療、早期に発見できる可能性のあるガン検診がおろそかになるようなことは出来る限り避けなければならないと思います。